芽

パプリカの芽のネタバレレビュー・内容・結末

パプリカ(2006年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

ずっとずーっと見たかったパプリカ……
やっと見れた。
脳が興奮した、脳汁ドバドバってこういう事を言うんだろうな。
自分の中で革命が起こっている。面白いとかそういう簡単な言葉で表したらダメな気がする。これは。自分の全てが興奮してる、高ぶってる。そして脳が異常な程喜んでいる。

「私は誰?」
パプリカがいい女過ぎる。誰もが虜になるだろ。
「夢」「現実」「夢と現実の狭間」「夢と現実の混合」全ての世界線を描くのが上手すぎる。ハッキリと「夢」と「現実」に分ける描写と、「夢なのか現実なのか分からない」描写と、「夢と現実が合わさっている」描写がちゃんと描かれていて、見ている側も同じように混乱してしまうくらい。
これは現実なのか、はたまた夢の世界なのか。現実味のない空間に陥れるのが上手い。

夢にて起こりうる事象が、「現実でも起こって欲しい事」「自身にとってトラウマレベルの出来事」「絶対に起こって欲しくない事」など、その人その人の心情を夢にてよく表しており、個人が抱えている問題にしっかりフォーカスを当てて追っていくのも良かった。

こんなにも不思議で奇妙で人々を魅了するような映画は見た事がない。「パプリカ」は不思議空間に連れて行ってくれる。
気持ち悪いとも捉えられるこの映画だが、割と内容はしっかりしていて、伏線等が散りばめられているのも良かった。
もう一度見返したくなるくらいの名言の数々。(私は今後も見返しますが)

この映画を「非常に魅力的だ」と思う人も「非常に気味が悪い」と思う人、どちらもきっと正解の考えだと思う。

2024.23
芽