ニクガタナ

パプリカのニクガタナのレビュー・感想・評価

パプリカ(2006年製作の映画)
3.6
困ったことになったんだ…
冒頭の刑事の夢から延々続く悪夢感が素晴らしい。場面転換の妙が今作品ならでは。 アニメにしか出来ない表現を実写さながらのレイアウトとアングルで魅せるのが今作品の魅力。筒井康隆の原作をどれくらい活かしてるのか知らないが、 夢と現が刻一刻と入れ替わり不思議な味わい。 赤子から大人の女性へマッパで事件の黒幕と戦うクライマックスに唖然。安藤雅司のキャラデザ、作画監督の仕事はやはり見事。超デブキャラを演じた古谷徹のキャスティングには違和感はあるが、林原めぐみ、江守徹、山寺宏一、大塚明夫と名優ぞろい。主題歌も魅力的で改めて良くできてる。今敏監督 本当に惜しい才能を亡くしたなぁ。今でもネットのどこかで必ず読める彼の遺書はぜひ読んで欲しい。映像制作に関わる者として泣けて泣けて。原画まで進んでいた「夢見る機械」丸山Pよ今さんとの約束を守ってMAPPAで製作して!断念するならいっそ画コンテ集でもいいから出して欲しい。
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