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バイオ・インフェルノのbackpackerのレビュー・感想・評価

バイオ・インフェルノ(1985年製作の映画)
3.0
原題『WARNING SIGN』 。

ーーー【あらすじ】ーーー
ユタ州にある農業バイオテック研究所で、試験管内の細菌が外部に漏れる事件が発生。所内で働いていた科学者や従業員たちは、隔離措置のため監禁状態となり、次第に彼らに細菌感染とみられる症状が出始めた。所内に勤務している妻ジョニーから助けを求める連絡を受けた保安官キャルは、最近になって研究所をやめたフェアチャイルドに救援を要請するが応じてもらえない。国防省からやってきた軍人たちと、家族の安否を気遣う群衆との小競り合いが起きる中、研究所では次々と感染者が増え、ジョニーの身にも危険が迫っていた…。
(DVDより抜粋拝借)
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1985年公開(日本では1986年)の細菌パニック映画です。
大変コンパクトにまとめられた作品ですが、既視感のある設定(ロメロ監督の『ザ・クレイジーズ/細菌兵器の恐怖』を大いに参考にしているように感じます)とテーマの薄っぺらさが際立ち、見終えた瞬間から中身を忘れていくようでした。
(レビュー記載までに間が空いたため、今ではすっかり忘れてしまっております……。)

本作では、明確な解決法が発見(妊娠中のジョニーが感染しない理由こそ鍵だ!)され事件が収束に向かっていきますが、あまりにも短期収束するため、長期化するコロナ禍を経験した今となっては、ご都合主義すぎるなぁと思わざるを得ません。
とはいえ、不要な描写は出来る限り排除したシンプルな作りは好印象。100分の枠内に綺麗に収まっています。
個人的には、研究所の入り口に殺到した群衆が軍に掃討される阿鼻叫喚を期待しましたが、銃を持ち出したおっさんが喚き散らすくらいで終わってしまいました。

SF、パニック、スリラー、サバイバルと、色々な要素を詰め込んだ小作品。
ウィルス・細菌感染系の映画が見たい方、候補の一つにいかがでしょうか?、
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