ニクガタナ

わが母の記のニクガタナのレビュー・感想・評価

わが母の記(2011年製作の映画)
3.6
どこで間違ったか、井上ひさし役に役所広司はカッコ良すぎだろうと思って観てたけど、正しくは井上靖の自伝的小説の映画化。昭和の人気作家の家庭模様がなんだか大変羨ましい。伊豆、沼津、軽井沢の風景が天気に恵まれてとても美しい。原田監督とのコンビに安心感がある、主人公洪作役の役所広司が見飽きない。声もいいし、感極まった際の泣き芝居にまたやられる。経年メイクも上手くて流石。宮崎あおいが女子高生からいつまで経っても透明感あって可愛くずっと見てたい。そして樹木希林がうますぎ。嫌味のないぼけ具合。家族の女性の役名がみんな 〇子で覚えきれないけど端々まで皆良いサブキャストの中で特に良かったのがキムラ緑子、ミムラ、南果歩、三浦貴大。洪作の父親役が三國廉太郎だと気づかず。認知症の母との生活は時々ちょっと大変そうだが全体的に悲壮感はない。洪作本人も忘れてた少年時代の自作の詩を母が暗唱するシーンでもらい泣き。捨てられたと思ってた母の真意を知り涙。
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