泣けました。心温まる作品です。
妹の華(谷村美月)の元気さがいいです。やはり笑顔が素敵な女の子はいいですね。でも常にエネルギー放出をしている?が故に、消耗が激しく短命となってしまったような、不本意なシナリオをイメージしちゃいましたが...。
『引き籠り』は我が強いが故の行為です。それが妹のパワーにより、そして妹の死により、『妹のために』花火を上げようと、必死になって行動します。その時は既に『我』など微塵もなくなっていた事でしょう。
しかし成人会は雰囲気の悪い集まりですね。一部の幼いメンバーのために、全体が陰険なイメージになってしまってました。この町では、世間体上、参加しない訳にはいかない存在なのだと思います。
ただそんなネガティブな雰囲気に身を置き、そして真の一体感が生まれたなら、それこそ最良の体験になるのかもしれません。花火大会の時点では、まだその過程に過ぎないと思いますが、徐々に良い方に進んでいる雰囲気を感じました。
でもその殆どが妹がもたらしたものだと言うのが、皮肉であるし、他力的なものを感じずにはいられませんが、『妹が与えた影響』にスポットを当てると、それはそれで伏せても良いものかもしれません。
やや厳しい批評になってしまいましたが、兄妹愛が素晴らしかったです。と言うか、やはり兄が妹から受けた影響の方が大きいのは言うまでもありません。それに成人の日に受信したメール...このシーンはインパクト大です。
兄の太郎(高良健吾)は、映画『ノルウェイの森』でキズキ役やるんですね。なるほど、わかるような気はします。
色々と考える点はありますが、直感的にとても感銘を受けた作品なので、やはり五つ星に値します。