香港ゴールデン・ハーベストの最盛期とも言える2000年に公開された香港映画。開始5分で「あ、これ面白いやつだ」とわかるワクワクする映画。トニー・レオン、イーキン・チェン、ケリー・チャンという豪華三大スターに加えて、日本から阿部寛、仲村トオル、遠藤久美子らが参加。小沢真珠も出演しているがほぼ空気。
トニー・レオンがかなり殺陣をがんばっており、見応えのあるカンフーアクション。武術指導はアイレン・シット。ジャッキー・チェン的な「コミカルなカンフー映画」をひととおり見終わってしまったという人にはぴったりかも。
ほぼ全編をしっかり日本でロケしており、新宿・渋谷・レインボーブリッジをはじめとする ”わかりやすく誤っていない日本” が観られて楽しい。有楽町の国際フォーラムから脱出したらすぐ新宿西口公園で格闘して、その後車に乗ったらすぐに品川埠頭になっている、といったロケーションの適当さも香港映画らしくてグッド。
なお、3人でラーメンを食べるシーンは見たところ渋谷駅近くにある排骨担々麺屋の亜寿加で撮影されたのではないかと思われるが合ってるだろうか。
遠藤久美子はなぜか日本語が棒読みで聞いていられないが、逆にケリー・チャンの日本語はしっかりしていて聞き取りやすい。相変わらず阿部寛は音量をあげないと何を言っているのかよくわからない。
総評良作。
