horahuki

ソウのhorahukiのレビュー・感想・評価

ソウ(2004年製作の映画)
3.6
目がさめると薄汚れた白い部屋にいた主人公アダム。片足が鎖で繋がれ、部屋の真ん中に死体。対角線の先にはもう1人足を繋がれた見知らぬ人(ゴードンと言う医師)。ゴードンが「再生せよ」と書かれていたテープを再生するとアダムを6時までに殺さないとアダムもゴードンもゴードンの妻子も死ぬという音声が入っていた…という話。

レガシーに備えて久しぶりの鑑賞です。
実はこのシリーズあんまり見てなくて。一応途中までは以前に見たんですけど、確か3か4くらいまでで止まってます。
そして、いつの間にかめっちゃシリーズ出ててビビりました…7が今のところ最後ですかね?3あたりでもう既にグダグダしてたような印象なんですけど、よく続きましたね(^_^;)

この作品、初見の時の衝撃が物凄かったです。ソリッドシチュエーションもトーチャーポルノもまだメジャーではない頃(多分…)の作品なので、全く先が読めない展開と、どれかを天秤にかけて切り捨てなければ抜け出せない閉塞感、途中で入ってくるイタイ描写で、心臓バクバクさせながら見た覚えがあります。そしてラストのアレ!度肝を抜かれましたね。

改めて見ると、ちゃんと伏線とかヒントになる箇所があって、しっかりサスペンスしてるのが驚きでした。それと、思ってたよりも密室内でのシーンが少ないんですよね。ジグソウの手がかりを掴もうとする警官やゴードンの妻子、それと回想シーンが割と多め。密室内でも、アダムとゴードンは基本協力関係で殺す殺さないといった争いはほぼないし、疑心暗鬼展開も薄味。そのせいか、当時感じたほどのハラハラはありませんでした。

この映画のせいでシャマランみたいにどんでん返しを期待されちゃったジェームズワンですけど、しっかり盛り返して大作映画も撮るようになったのが本当に凄い!でも、個人的にはまたホラーに戻って来て欲しいですね。
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