パン

座頭市のパンのレビュー・感想・評価

座頭市(1989年製作の映画)
4.3
勝新が監督、主演を務めた座頭市シリーズの集大成作品。 
名作と名高い血煙り街道や初代座頭市に負けないくらいの出来! 

今回4Kデジタルリマスター版で鑑賞したが画質の良さにビビりまくった。 
本当に80年代の映画かよこれ…
昨今の映像修復、復元技術凄すぎる。

今回も博打や腕の立つライバル、キレキレの殺陣は健在。
安定のお約束要素。 
首パカッ!ってなるとこ好き。

やたら高画質な勝新や内田裕也が観れただけでも大満足。
若い頃の樋口可南子が女親分やってんだけど入れ墨似合いすぎる。
美人な上に貫禄あった。 

あの入浴セックスシーンとか神秘的だった。
音楽と湯気のせいでね。 
津軽じょんがら節歌うシーンも良い。 

あと樽の中から華麗に勝新が出てくるのアランドロンのゾロみたいだったわw 
ラストの一連のアクションは日本の時代劇史に残る最高のバトルだと思う。 
終わり方もスッキリしてるし素晴らしい出来。
 
まあ蛇足があるとすれば洋楽くらいか…
時代劇で英語の曲出てくるのは珍しいね。

いや~やっぱ質の高い時代劇は良いよなあ。 
「落ち葉は風を恨まない」というセリフが印象的だった。
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