YYamada

アイデンティティーのYYamadaのレビュー・感想・評価

アイデンティティー(2003年製作の映画)
3.5
【サスペンス映画のススメ】
〈ジャンル定義への当てはめ〉
 ◎: 観客の緊張感を煽る
 ▲: 超常現象なし

◆作品名:
アイデンティティー (2003)
◆サスペンスの要素:
・事件の真相解明

〈本作の粗筋〉 Wikipediaより抜粋
・嵐により一軒のモーテルに閉じ込められた11人。極限の状況下、護送中の囚人が脱走し、一人また一人と惨殺され始める。残された誰もが疑心暗鬼になる中、彼らにある共通点があったことが判明する。
・一方、時を同じくして死刑を直前に控えた猟奇殺人鬼の再審理が行われていたが、その男にも同じ共通点が…。二つの事件が一つに繋がった時、想像を絶する衝撃のラストが待っていた!

〈見処〉
①気鋭のJ.マンゴールドが贈る、
 どんでん返しランキングの常連作!
・『アイデンティティー』は、2003年に製作されたサスペンス映画。監督は2022年に『インディ・ジョーンズ5』を控えるジェームズ・マンゴールド。主演はジョン・キューザック、レイ・リオッタ。
・嵐の中のモーテルという密室で繰り広げられる連続殺人事件を描いている本作は、
衝撃のラストで話題になった「どんでん返し」映画の常連作品。
・モーテルに閉じ込められた11人のうち、犯人は誰か?(以下Wikipediaより抜粋)

❶エド(ジョン・キューザック)
カロラインの運転手で元警官。精神を病んだ過去がある。
❷カロライン
落ち目の女優でエドの雇い主。ワガママな性格がトラブルを招く。
❸ロード(レイ・リオッタ)
囚人を護送中の警官。
❹パリス
娼婦。故郷に帰る途中だった。
❺ラリー
モーテルの主人。娼婦嫌いでパリスへの当たりが強い。
❻ジニー
ルーの妻。数時間前に結婚したばかり。
❼ルー
ジニーの夫。
❽ジョージ・ヨーク
アリスの夫。雨中にタイヤを修理中、妻が轢かれてしまう。
❾アリス・ヨーク
ジョージの妻。エドが運転する車に轢かれて重傷を負う。
❿ティミー・ヨーク
アリスの連れ子。無口な子供。
⓫ロバート・メイン
ロードが護送している囚人。

②結び…本作の見処は?
「賛否両論」作品。
◎:「どんでん返し映画」の呼称は、鑑賞者のハードルを上げすぎるデメリットがあるが、本作の結末を予見出来る人はいないと思われる。また、どんでん返しの「二重奏」も本作の魅力である。
○:雨中のモーテルによる連続殺人!名作サスペンス映画を想起させる舞台設定に対し、静止モーションを活用するジェームズ・マンゴールドの演出が緊張感を高めている。
▲:「二つの事件が一つに繋がった時、想像を絶する衝撃のラストが待っていた!」…が本作の告知にあるが、モーテルの連続殺人ではない、もう一方の事件の描写が希薄。整合性隠しは否めない。
×: 好みの範疇となるが、映画の世界でしかあり得ないような「どんでん返しのためには何でもアリ」の結末に大変失望、レビュースコアを高くしたくない。

高い期待値に対して、時間を損した気にさせられたのは、漫画「ハイスクール奇面組」最終回に並ぶ。
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