千年女優

マッドマックス2の千年女優のレビュー・感想・評価

マッドマックス2(1981年製作の映画)
4.5
世界大戦による環境破壊と石油不足で荒廃する世界。家族を失って自暴自棄に陥った元警官で、愛車「V8」で食料とガソリンを求めてオーストラリアの荒野を走るマックス。道中で返り討ちにしたジャイロ・キャプテンからの情報で石油精製所に訪れた彼が、襲撃目論むヒューマンガスが率いる暴走族と対峙する様を描いたアクション映画です。

長編デビュー作となる前作の世界的なヒットでハリウッドから多くのオファーを受けたジョージ・ミラーが、最終的に原点に立ち戻って制作した1981年公開の続編で、続投したメル・ギブソンが演じるマックスを前作から10倍以上になった製作費で盛り立てて二億ドル超の興収をあげ、日本の『北斗の拳』ら数々の後続作品に影響を与えました。

製作費を無駄にせずにインパクトのあるファッションやキャラクターのデザインでユニークな世界観を構築していて、多くの人の心に残る「アポカリプス」の定型を生み出しています。西部劇風の物語も作品のテーマである時代の移り変わりにあってあえて狂うことを厭わぬ正義と相性がよく、マッドなマインドへと引きずり込まれる一作です。
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