舞台は1933年の大恐慌時代のアメリカ。
ジョン・デリンジャーは大胆な手口で警察を嘲笑い弱者からは奪わないという姿勢で銀行強盗をした。世間からは犯罪者でありながら大スターのようにもてはやされた。
司法省捜査局長官、J・エドガー・フーヴァーは越境犯罪を繰り返すデリンジャーを「公共の敵筆頭(Public Enemy No.1)」として指名手配し、更にシカゴ支局へ“プリティ・ボーイ”・フロイドを射殺したメルヴィン・パーヴィス捜査官を赴任させる。
デリンジャーはビリーという女性に会う。お互いに引かれ会う二人。捜査の目をかいくぐり密会を重ねる。
例え逮捕されてもすぐさま脱獄し、再び銀行強盗に手を染めるデリンジャー一味。しかし、それまで後ろ盾となっていた者達はデリンジャーを「お前のやり方はもはや時代遅れ」だと切り捨てる。一方、彼らを追うパーヴィス達捜査局は地方支局から古参の武闘派捜査官を呼び寄せ、少しずつ綻びを見せ始めたデリンジャー一味へと捜査の手を届かせようとしていた。