みりお

ライオン・キングのみりおのレビュー・感想・評価

ライオン・キング(1994年製作の映画)
3.9
そろそろ実写版がようやく観に行けそうなので、アニメ版を復習✨

やっぱり名作ですね🌟
家族、そして生命への限りない愛を謳った素晴らしい作品でした✨

またひとつの国を預かる王としての責任も、子供にも伝わるようにうまく表現されています。
子供の頃のシンバは、「王さま」を"一番偉い人"としてしか認識していなくて、ここ全部自分の領土だぞ!という、いわゆるスカーが思うような浅はかな考えによって、王様になりたいと願っていました。
しかし父を死なせた後悔から、「ひとつの国について父のように責任を果たす器なんて自分にはない」と、怯えるようになってしまい、自問自答します。
「父さん、僕は誰なの?」と。

父を死なせてしまい、また国を捨ててライオンとして成長しなかったシンバは、国を捨てた事実から目を背け続けたせいで、きっと何者にもなれなかったのでしょう。
その事実に向き合い、自分の国を救うことで、シンバは改めて王になりました。
肩書きを欲するのではなく、肩書きに見合うだけの行動、思想、勇気があってこそ初めて、王になれるのだいうメッセージが素晴らしかったです✨

また序盤、ムファサがプライドロックの上に一人で立つシーンはとても素敵ですが、ラストシーン、同じ場所にシンバが、ナラとティモン、プンバァを連れて我が子を囲んで立っているのがとても印象的💓
シンバにとって、共に時間を共有し、自分を励ましてくれたティモンとプンバァはもはや家族であり、一度は失った家族の繋がりを限りない愛で大切にしたいという想いの表れのようでうるっときました。

そして『ロケットマン』を観たばかりということもありますが、エルトン作曲の「Can you feel the love tonight?」と「Circle of Life」がほんっとうに素敵🌟
作曲されたのは1994年…エルトンがドラッグとアルコール依存、そして過食症の治療のため入院したのは1990年のため、人生の過ちや苦難を乗り越えて、心から生命や愛への讃歌を歌えるようになったのかな、なんて思うと、素晴らしい歌がなお心に沁み入ってきました😭💓
そしてエルトンが自身の人生を乗り越えて描いたその曲がアカデミー賞を受賞しているのも、とっても嬉しいですね╰(*´︶`*)╯♡


【ストーリー】

サバンナ・プライドロックの王として君臨するライオン、ムファサに息子シンバが生まれる。
しかしムファサの弟スカーは、王の座を狙い、罠にはまったムファサは絶命。
シンバは国を追われ、イボイノシシのプンバァと、ミーアキャットのティモンらと暢気なその日暮らしを送っていたが、スカー治めるプライドロックの悲惨な現状がきこえてくる…
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