Jimmy

生きている画像のJimmyのレビュー・感想・評価

生きている画像(1948年製作の映画)
3.8
なかなか素晴らしくて楽しい、そして感動する千葉泰樹監督の1948年作品。

冒頭、蝶々がヒラヒラ飛んで部屋に入ってくると部屋中に絵が並んでいる場面、日本絵画の巨匠の部屋だった。巨匠を演じるのは、大河内傅次郎。やはり貫録あり。
その弟子として笠智衆がいるが、彼は展覧会にエントリーするが落選続きなので「落選」と呼ばれている(笑)
話は前後するが、その「落選」が本当に愛した女性(花井蘭子)と結婚するという報告の時に、大学教授(古川ロッパ)が「お前、だいぶ頭が薄くなっているなぁ」⇒笠智衆「ええ、もう40歳ですから。うちの親父もハゲでした」⇒教授「頭がツルツルの花婿じゃあオカシイからなぁ~」という会話は笑える。

また、寿司屋として腕の立つ男が居たが、上手い寿司を提供するのだが口が悪い。そんな彼が絵画に目覚めるエピソードなども楽しい。

なかなか素晴らしい日本映画の古典的名作。
Jimmy

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