ほーりー

海底王キートンのほーりーのレビュー・感想・評価

海底王キートン(1924年製作の映画)
3.8
これも「キートン将軍」や「探偵学入門」に並ぶぐらいのアドベンチャー映画。

ひょんなことから漂流する巡視船(これがトンでもないデカさの船)に二人っきりで取り残されてしまった金持ちのボンボン息子&お嬢さまが主人公。

このキートン扮するボンボンがのっけからキョーレツなんです。

外でいちゃついてるカップルを見て、

「ボクも結婚したい。しかも今日!」
※モチロン結婚相手なんて全然決まってないのよ。

横にいる執事からしたら「えぇ!!?んな無茶な!」って感じですわな。

さて、そんな主人公が前述の通り、向かいの家に住む令嬢と巡視船での漂流生活を送るのだが
、今まで身の回りのお世話は全部他人に任せっきりだったので炊事洗濯はまるでダメ。

コーヒーや茹で玉子を用意するだけでも四苦八苦の二人だったが、やっぱり苦労するもんですね、長い航海で逞しく成長する。

すっかり船乗り生活が馴染んだが、船はやがて(お約束のように)人食い人種のいる島に近づいてしまい……。

潜水服を着たキートンが大ダコに襲われたり(といっても画面に映るのは足だけ)、人食い人種との抗戦など、映画後半はアクションシーンが目白押し。

特に白眉が水中撮影シーンで、今から90年以上前にコレを撮ったことがまず凄い。

なおキートンと共同監督でクレジットされてるドナルド・クリスプは「わが谷は緑なりき」のお父さん役を演じた俳優さんである。

■映画 DATA==========================
監督:バスター・キートン/ドナルド・クリスプ
脚本:ジャン・ハヴェズ/ジョセフ・A・ミッチェル/クライド・ブラックマン
撮影:エルジン・レスリー/バイロン・フック
公開:1924年10月13日(米)/1925年11月8日(日)
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