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真珠の耳飾りの少女のKanaiSatoruのレビュー・感想・評価

真珠の耳飾りの少女(2003年製作の映画)
4.4
真珠の耳飾りの少女を観ました。
 
まず思うたのは、これがあのブラックウィドウと同じ人か?ということ!
 
スカーレットヨハンソンの何たる綺麗さ美しさ!
😌
コリン・ファース演じるフェルメールが彼女の絵を描きたいと思ったのも頷けます。
 
見る側の誰もが見とれる美しさで、これほどまでに女優さんを美しく撮れる監督さんカメラマンさんの能力たるは、本当に素晴らしいものがありますね🤲
 
でも実は、女優さんが素晴らしいだけじゃないんです。
街の風景や場面のひとつひとつが絵画を切り取ったかのような美しいのです。
どうやって撮るんだろ、と感心します👍
 
さて一方で脚本はどうかと言うと、真珠の耳飾りの少女はどのように描かれたのか、その背景については、実際のところ誰もがわからない中で、きっとこんな感じだろうと想像で書かれた脚本なわけですが、僕の中では割と好きなストーリーでしたね。😏
 
例えば、フェルメールの屋敷には召使いとしてやってくるSヨハンソンが、大事件に巻き込まれたり、大爆発が起きたりするかというと、そうはなりません。
 
やろうと思えば、過激な描写に、あるいは過激なストーリーに展開できるのですが、そうはなりません。
 
でも抑えた脚本ですが、要所で見せ場もあります。
彼女とフェルメールの間の揺れる感情の変化を、目の動きで静かに演じるのが素晴らしく、
特に彼女がフェルメールの絵の手伝いをし始めるあたりから、屋敷の人間にそれがバレるのではないかと言うドキドキ
スリルのある展開もあり、目を離せない上手い作りになっていると思いますね。😌🤲
 
ひとつ気になるところがあるとすれば、フェルメールの絵の特徴である、独特の青色を表現するための顔料のもとになっているラピスラズリと言う宝石は、とても高価なもので、そこにこだわるほど生活は貧しくなっていくはずで、その辺のどん底感は、会話で少し出てくる程度でしたね。💦
 
いっぱつ当てて大金持ち!と言うような展開にはならないので、そういう意味では忠実に描いているのかもしれませんが、エンタメを期待する人には向かない映画かもしれません。
 
とにかくフェルメールが生きていた時代のオランダの生活や、そこで生きる人々のたくましさや美しさが、見終わった後に、妙に余韻として残る映画で、忘れられない映画となりました、個人的には88点ですね。
 
いま、ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展やってるので、コロナ落ち着いたら行ってみたい😌
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