らんらん

森繁のやりくり社員のらんらんのレビュー・感想・評価

森繁のやりくり社員(1955年製作の映画)
3.0
森繁久彌主演のミュージカル風(登場人物の多くが歌う)サラリーマンコメディ
助演は高島忠夫(後輩)、杉葉子(妻)、久保菜穂子(高島の彼女)、岸井明(通りすがりのお巡りさん)ら
その他、ラジオドラマの一幕で東山千栄子、千田是也らが本人役で出演している

【あらすじ】
森繁久彌はラジオ会社のプロデューサーをしています(プロデューサーとは言ってもワンマン女社長のご機嫌をうかがう雇われ)
仕事ではスポンサー獲得ため奮闘するもなかなかうまいこといきません
家庭生活のほうもスイートホーム建設のため共働きの奥さん(杉葉子)と共に倹約生活をしていて常に金欠気味

ということで仕事も家庭もあの手この手でやりくりしようとする森繁の奮闘コメディです

【感想】
DVD新東宝森繁シリーズでの鑑賞です
このシリーズって歌う森繁が多いと思う
劇中あなた映画スターの森繁に似てるわねとメタな台詞も出てきます(役名は森岡繁)
森繁の○○って冠がついてる時点で凄いスターですもんね

たぶん、現代から見たら映画自体の面白さよりも資料としての価値のほうが上回ってる作品だと思う
ストーリーにしても出演者にしてもその当時を体験していないとよくわからない映画って感じ

テレビもまだそんなに普及していない時代、映画とラジオが一番の娯楽だったころのお話って感じがする
当時のスター歌手、暁テル子、新倉美子なんて言われても全然ピンとこないもん

勉強になったのはブッポウソウって鳥がいるってこと
ブッポウソウの鳴き声を録音したい森繁は山奥に入るも全然見つからない(それ以前に今まで存在も鳴き声も知らなかった)
めんどくさくなった森繁は自らブッポウソウと鳴いたのを録音して帰るもバレて大目玉ってシーンがある
ちなみに調べたところブッポウソウという名の鳥はブッポウソウとは鳴かないんだとかw
ブッポウソウと鳴いているのは別の鳥コノハズクの声なんだって
おかげで変なうんちくが増えました
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