広島に行ったことがないので、日本人として行かなくてはと思い、訪問前に鑑賞しました
ものすごい画力でした
投下の瞬間の光の映像などは実際のものかと思いますが、燃え盛る街、煙、黒い雨などどれをとってもリアルに見えました
原爆投下からわずか8年に撮られ、広島市民のエキストラの数8万人、中には実際被爆された方も出ているという説得力
想像で撮られたものではなく、本当の地獄の再現だと思いました
ピカドンと呼ばれていたのは知っていましたが、ピカ、原爆症と使われていたのも当時ならではなのでしょうね
これは貴重な歴史の映像資料として観るべき作品だと思いました
原爆投下当日だけでなくその前後のエピソードも描かれ映画の構成としても良かったです
辛い描写が多かったですが、特にけいちゃんの話がとても女性として辛かったです
ピカでこんな身体になった女性はお嫁にも行けないと
家族や大切な人を失い孤独を感じるだけでなく生きていても女性としての幸せを望めないという
辛いなと思いました
トゥルーマン大統領は75年は生物が住めないと言っていたそうです
しかし劇中では土を調べて大根の種を蒔いてみたとの話も出てきました
実際に故郷を捨てずに諦めないで復興しようとした人々がいたから今の復興に繋がっているのだと思いました
今の広島を思うと素晴らしい復興で誇らしいことだと思いました
この作品からは、当時と同じように再現しようという意気込みも感じ、風化させてはいけないという気持ちも伝わってきました
2度と彼らの死を無駄にするようなことはしていけないと自然と思わされました
