福福吉吉

ミッドナイト イーグルの福福吉吉のレビュー・感想・評価

ミッドナイト イーグル(2007年製作の映画)
2.0
元戦場カメラマンの西崎優二(大沢たかお)はある日、山中に飛行物体らしきものの光を撮影する。それは政府も正体を掴んでいない飛行物体だった。西崎は後輩の新聞記者・落合信一郎(玉木宏)ともにその飛行物体の墜落したと思われる場所へ向かう。そして、政府はその飛行物体が米軍の戦略爆撃機であり、特殊爆弾が搭載されていることが把握し、自衛隊を現場に向かわせる。一方、西崎の義妹の雑誌記者・有沢慶子(竹内結子)はアメリカ軍横田基地でのテロ行為の被疑者に接近する。

ストーリーは西崎側、政府側、有沢側の3つが並行して描かれていき、有沢の行動の目的が掴みづらく、なかなか話が進展しないこともあって、途中で流れが分断されて盛り上がりにくく感じました。有沢慶子の行動が最終的に役に立つのですが、たまたま役に立った感じがしたので、あまりうまく話がまとまっていない気がしました。

主人公の西崎優二は戦場カメラマンとして有名でしたが、戦場で少年が一瞬で亡くなったことにショックを受け、カメラマンを辞めるのですが、この背景がストーリー中、やたらと押されており、西崎の写真に勇気をもらった人だらけになり、失笑してしまいました。戦場写真は凄いけど、そこまで多くの人の人生変えるかなと疑問をもってしまいました。

本作の見どころは、西崎と落合が自衛隊の佐伯昭彦(吉田栄作)と合流して、戦闘機の特殊爆弾を解除並びに敵武装集団から守るところなんですが、自衛隊員1人、カメラマン1人、新聞記者1人で勝てるわけないだろう、と突っ込まざるを得ませんでした。しかし、敵武装集団は最後まで攻めあぐねます。敵が弱いのか、自衛隊員の佐伯が強いのかよく分からなかった。最後には西崎は佐伯の写真を撮り始めて、なんかもうどうでもよくなりました。

気持ちの盛り上げどころが難しく、今ひとつ面白みを感じることができませんでした。

鑑賞日:2022年12月5日
鑑賞方法:BS/CS WOWOWプラス
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