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ブルーバレンタインのmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)
3.8
結婚して7年目の若い夫婦の破局を過去と現在を交錯させ、ドキュメンタリー手法を用いて描いた恋愛ドラマの佳作。
監督・脚本はデレク・シアンフランス。
原題: Blue Valentine (2010)

結婚7年目の夫婦ディーンとシンディは、娘と3人暮らし。
心が冷めてしまった妻との関係を修復しようと、夫は妻をラブホテル"未来ルーム"に誘う…。

~登場人物~
・ディーン(ライアン・ゴズリング):父は貧しい労働者階級。10歳の時に子どもを置いて母親は出ていく。高校を中退。酒びたりで、定職に就こうとしない。
"音楽やダンスの才能があるのに無駄にしている"
・シンディ (ミシェル・ウィリアムズ):祖父母と愛の冷めた両親の元で育つ。看護士になり病院で働く。男性経験豊富。
・フランキー( フェイス・ワディッカ): シンディの娘。父親は○○
・ボビー(マイク・ヴォーゲル): シンディのかつての恋人。

「でも女は男を値踏みし、選り好みする。結婚相手はいい職の男。王子様を待ち続けるが、結局、選ぶのは稼ぎのいい男さ」

「よく選ぶのよ。恋に落ちた相手があなたにふさわしいか」
Be careful that the person
 you fall in love with is worth it, to you.

「愛を見つける唯一の方法は感情(フィーリング)よ」
The only way you can find love is to have the feeling.

最初から釣り会わない2人には、愛を失なった両親の元で育ったという共通点があった。
不幸は連鎖する。
壊れた家庭で傷つけあうだけの夫婦、そんな不幸な夫婦を見て育つ子どもほど不幸なものはない。

過去と現在との巧みな対比、ドキュメンタリー手法を使ったカメラが成功。
主演の2人、特にミシェル・ウィリアムズが好演。
音楽はライアン・ゴズリングがウクレレで歌う「You always hurt the one you love」(それに合わせてミッシェル・ウィリアムズがタップ・ダンスを踊る)が印象に残る。
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