わかめ

ブルーバレンタインのわかめのレビュー・感想・評価

ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)
3.0
落下の解剖学を観て、夫婦が喧嘩ばかりしてしてまう様になる過程をさらに詳しく解剖したくなり、重い腰を上げて観てみた

主演2人の演技が上手で、めちゃくちゃリアルで、喧嘩のシーンとか観ていて本当に苦しかった
心にずしーーんってくる
口喧嘩を聞くのは辛いから、映画館で観ずに家で観て良かったなと思う

「喧嘩するほど仲が良い」っていう言葉を疑う作品
どっちが悪いとかは決められないし、2人ともお互い傷つけ合う道しか見えなくなっちゃったのかもしれない。道は他にもあったはずなのに、お互い敢えて相手を傷つける言動を選んでしまって、結果それで自分も傷つく。例えば、シンディがスーパーで子供の生物学上の父である元彼に再会した後、車の中でその事を今の夫に伝えるシーンで、夫は何でそれを伝えるんだい?みたいな感じで拗ねでかなり不機嫌になって口喧嘩に発展するんだけど、そのシーンでも拗ねずに、嫉妬したことを素直に伝えたり、変わり果てた元彼の姿を2人で笑い飛ばせたりしたら、喧嘩にならずに済んだのかなって思ったり。

喧嘩するってことは、我慢せずに伝えられてる良い証拠なのかもしれないけど、敢えて相手を傷つけようとする意図がある場合、仲の良さとは正反対になってしまっているなと思った。

エンドロールが秀逸
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