とよちゃん

月光の夏のとよちゃんのレビュー・感想・評価

月光の夏(1993年製作の映画)
3.5
8月個人的戦争映画特集第9弾

この夏1番大号泣した映画。
この映画こそ文科省特選にして欲しい。
知覧にこの映画の常設館を作って欲しいほどだ。😅
特攻で死に行く人たちを取り上げた映画は数多くあったけれど生き残った人に光を当てたのは少ない。
死んでいく覚悟を決めたのに死なれず、仲間の死を横で見聞きした者の気持ちは計り知れない。
しかも振武寮については初めて知らされた。
あまりにも酷い扱いをされたことでみんなが口を紡ぎ語られることもなかった。
日本軍は敗戦後かなりの資料を廃棄していろんな非道なことを闇に葬っている。
クサイものには蓋をする体質は今の政府、役人も変わっていない。
命は捧げるものではなく全うするものだと思う。
ただ死ねばいいものではなく生き残ることこそが一番大事。
その根本概念の間違いが戦争を引き起こした。
ピアノ好きにはたまらない映画でもある。
石野真子にも眼福。😀
とよちゃん

とよちゃん