ヤマト

プリティ・ウーマンのヤマトのネタバレレビュー・内容・結末

プリティ・ウーマン(1990年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

【 スキとキスが結ばれる 】
 洗練されたエドワード(リチャード・ギア)の佇まいに息を呑む。実にエレガントでカッコいい。憧れてしまう。
 そして何といっても本作の見どころは、ビビアン(ジュリア・ロバーツ)の急激な変貌だと思う。ビビアンはある日突然、デンジャラスからゴージャスへと急変する。露骨に見下していた連中が、羨望の眼差しに変え、さらに尊敬の視線へと変えていく。この様子が本当に爽快なのだ。ある意味でどんでん返しだ。こういうのが運命というものだと思うし、人生のおもしろさを感じる。
 しかしながら“お金の力”だけであそこまでの魅力は出ないはず。美しさはもとより、確か作中のセリフでもあったように、明晰な頭脳や生粋の可愛げなど、彼女には“そういう素質”が備わっていたのも事実であろう。つまり、なるべくしてリッチになり、結ばれるべくしてエドワードと結ばれたのだ。
 ホテルマンたちのホンモノのおもてなしも観ていて心地よかった。さすが一流ホテルだ。これまた勉強になる。
 エドワードとビビアンの、一見対極と思われるふたりが結ばれた。先述したようになるべくしてなったものだと思う。一種のセオリーとも言える。スキだからキスをするという流れのように…。
 だからたとえあの夜車の故障で出逢ってなくとも、いずれ結ばれたであろう。もしかしたら神様がわざとふたりを、リッチマンとプアウーマンという設定にして、ロマンチックな恋愛を演出したのかもしれない。
 おもしろくて、面白くて、最高の映画だった。
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