ガキの頃、近所に"貸しババ"と呼ばれる社交場があった。
その時代もはや市内でもこの一軒しか無かったであろう貸本屋。
置いてあるレトロな漫画本はほとんど手に取ったことは無く、本格的なゲーセンが登場するまではアーケードゲームを楽しめる近所で唯一の場所で、十円前後の駄菓子が充実していた。
ババアが切り盛りする貸本屋、"貸しババ"。
小学校の帰り道にここで合成着色料たっぷりの駄菓を買い食いをするのは不良の第一歩を踏み出したようでワクワクしたものだ。
同じ学区にはけっこう貧乏な家もあったから、新刊を買うことは叶わず、ここで昭和の古い漫画を読み漁っていた漫画少年もいたかもしれない。
"劇画"なる言葉を生み出したのは辰巳ヨシヒロだったとは初耳。
本作でその著作群を色付きの紙芝居で見れたのは良かった。
シンガポール人監督によるドキュメンタリー。
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今日の一曲
「いとしのモンキー」なる一遍含めて痛々しく気持ちが落ち込むほどだった。
Peter Gabriel - Shock The Monkey
https://m.youtube.com/watch?v=CnVf1ZoCJSo