エイデン

LOVEDEATH─ラブデス─のエイデンのレビュー・感想・評価

LOVEDEATH─ラブデス─(2006年製作の映画)
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若き荒くれ者サイの前に、1年ほど前に姿を消した元恋人シーラが突然姿を現す
それは僅か3日間の情熱的な愛だったが、絶世の美女であるシーラへのサイの想いは変わっていなかった
何故現れたのか問われたシーラは、誰にでもある人生のターニングポイントとなる日“クリサリス・デイ”がサイと同じ明日であり、その日を共に乗り切りたいのだと答える
その日を上手く乗り切れば人生がバラ色になると聞き、サイは興奮しながら彼女の部屋へと赴く
早速 行為に及ぼうとしたサイは、ドアの前に積み上げられた椅子や大きな荷物、そして血のついたバーベルに目を止める
シーラによればしばらくストーカーに付け回されており、先程押し入ってきたためバーベルで殴り付け押し入れに閉じ込めたのだという
そのストーカーを殺して欲しいとシーラにお願いされたサイは、包丁を手にストーカーと対峙する
激しい戦いの末、サイは包丁を奪われて危機に陥るが、彼は突如ストーカーを撃ち抜いた銃弾によって救われる
ストーカーを撃ったのは銃を構えた謎の男達で、彼らは“黒金会”のやくざだった
彼らを率いる若頭ジュウモンジによれば、シーラは組長の女であり、実は刑事だというストーカーと聞かされた男アグリと手を組んで3億を超える金を持ち逃げしたのだと言う
銃を突きつけられながらもシーラは平然とシラを切るが、殺されそうだとわかると、サイこそが犯行を計画し金を持っている張本人だと嘘をつく
大した言い訳もできないまま頭を殴られて連れ去られたサイ
やくざや警察をも巻き込んで、シーラに振り回された男たちは動乱の1日を迎えることになる



高橋ツトムの短編漫画『69』を原作にしたバイオレンス・ラブコメディ
原作とは言ってもほとんどオリジナルになってる

オフビートなノリでツッコミどころを置いてきぼりにする男女の逃避行という、ハリウッドに拠点を移して活躍する監督の北村龍平が世界を視野に作ったとのこともあってか日本ではまだ珍しい部類の作品
ノリが軽快かというとそうでもなく、緩い笑いが繰り広げられる150分なので、コメディとして観ると冗長すぎるかも

まあ見どころといえば豪華な出演陣の悪ふざけ具合
主演の筋肉体操マン武田真治を食う勢いで現れては消えていく
特にはっちゃけまくった船越英一郎は割と必見
魔性の女シーラを演じた初主演のNorAは完全に食われてた気はする

殺伐としたストーリーがゆるゆるとまとめられてるので苦手な人も多いかもしれないけど、こういうタイプのバカ映画はそんなに嫌いじゃないのでもっと増えてほしい
ついでに上映時間半分くらいにしてほしい
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