ハナカズキ

セルラーのハナカズキのレビュー・感想・評価

セルラー(2004年製作の映画)
4.0
90分ほどのサスペンスでも見たいなーと何気なくNetflixを開くとトップに出てきたのがこの映画。95分、サスペンス。どうして私の心の内がわかった、Netflix! 感動して即再生しました。

誰が出演かも知らずに鑑賞したら、出演者も豪華で更に感動。

突然男たちに拉致され監禁された女性。監禁された部屋の壊れた電話のワイヤーを接触させ、たまたまつながった携帯電話の持ち主に助けを求めます。これが彼女にとっての唯一の命綱。しかし、お気楽な若者の典型のような電話の持ち主はいたずらだと思い真剣にとり合ってくれません…というストーリー。

この映画のいいところは、まず映画開始2、3分で事件が起こるところ。そこから最後までノンストップでハラハラさせてくれます。

ノンストップの緊迫した状況が続きますが、ところどころ挟まれるユーモアが緊張感を緩和してくれます。息子の名前とか、車のナンバーとか、そのちょっとしたユーモアセンス好きです。

2005年の映画なのでもちろんスマホではなくてガラケーなのですが、当時の最新機種をうまくストーリーに取り込んでいるところも、今見ても(古さを感じるかもしれませんが)面白い!

この映画の肝は、偶然つながった携帯電話が彼女にとっての唯一の命綱、もしも通話が切れてしまっては命綱も絶たれてしまうということ。現在ほど携帯電話の通信状況が良くない時代だったからこそ、この設定が成り立つ訳で時代を反映する絶妙な設定だなと思います。

もっと昔、携帯電話もなかった時代は、なかったからこそ成り立つ面白い映画もあったでしょう。例に挙げられる映画は何も思いつきませんが(笑)。

今はもちろんスマホが普及していて、それがキーになる映画もあるでしょうが(こちらも例は何も思いつきません笑)、2~30年経ったら「あの頃はスマホが映画でも活躍していたんだな、懐かしい」なんて思う時代がくるんでしょうか。

最後に、クリス・エヴァンスはキャプテン・アメリカもいいけど、こっちの生身の人間が頑張っている役柄がとっても良かったです。
ハナカズキ

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