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秀子の車掌さんのmのネタバレレビュー・内容・結末

秀子の車掌さん(1941年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

初期藤本真澄によるプロデュースかつ成瀬と高峰秀子の初タッグ作品。山梨が舞台。

清水宏の『有りがたうさん』的なペースで進むのかと思いきや、牧歌的である点には変わりないのだが、運転手(藤原釜足)や高峰秀子と乗客との間のコミュニケーションは残念なことに不和状態であり、逆にクロースアップされるのは新興バスにお客を奪われた零細バスの奮闘物語である(最後は皮肉な終わり方、、)。高峰秀子は車掌なのにもかかわらず、途中で自分の実家に寄ったりして、それでお客は何一つ文句を言わないのだから長閑な時代なもので。

彼女たちのバス会社の社長(勝見庸太郎)はかき氷にラムネをかけるのが大好き。この組み合わせが作中で何度も印象的に登場してくるので、今年の夏に早速試してみたくなった。

60分も満たない作品なので、特に序盤は各シークエンスがスパッと切られてしまう部分が多かった。まぁ、ナイスコメディ。

電車が通り過ぎるショットのパンがガタガタすぎる。

『スパイの妻』では、本当ならこの作品を使いたかったらしい!!
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