Grace

あこがれ美しく燃えのGraceのレビュー・感想・評価

あこがれ美しく燃え(1995年製作の映画)
3.5
1996年のアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた作品。
この作品の監督ボー・ヴィーデルベリの息子ユーハン・ヴィーデルベリ(当時21歳)が、主人公の15歳の少年役を演じました。

第二次世界大戦中のスウェーデンが舞台。
15歳の少年は、思春期まっさかりの年齢なので学校の友達同士と性の話がつきない年頃。授業中にでも、手紙やひそひそ話で性に関する話をする。授業中ではないけれど、私も友達同士でそういう話をしたことがあります。観ていて、ふと15歳の頃を思い出しました。
少年が赴任してきた女性教師にあこがれを抱き、先生も少年のことが気になり、ある日2人は愛し合うようになる。授業中に先生と少年が見つめ合うシーンが情熱的でドキドキしました。
女性教師には夫がいます。少年は、その夫と友達のように仲良くなっていきますが、その夫を嫉妬するより友情を築いていったのには、違和感があり不思議でした。少年の兄も登場してきて、少年と兄との関わりがとても良かった。

心が締め付けられるような痛々しいラストシーンで、後味の悪い終わり方でした。女性教師と男子生徒の禁断の恋の物語なのですが、ストーリーが奥深く惹きつけられる作品で観て良かった。

この作品の主題歌となっている歌劇『リナルド』のアリア「涙の流れるままに」の歌とこの作品が上手に合わさっていて良かった。最初はVHSをレンタルして観ましたが、この歌に魅了され気に入ったのでDVDを購入しました。
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