A8

ハウルの動く城のA8のレビュー・感想・評価

ハウルの動く城(2004年製作の映画)
4.1
宮崎駿の世界感はやっぱり唯一無二。
あまりにも美しく魅了されていく、、
人物の動き、城の中の細部まで描かれた絵
顔の表情、ぷるんと弾力を感じる美味しそうな目玉焼き🍳
良さを挙げればキリがないほどだが、、
もはや言葉では説明できないのが
宮崎駿が創り出す魅力的な世界なのだろう。

リアルとか現実的だとかそう言うのじゃなくて
もはや、この私たちが存在するのと同時方向に存在する一種のパラレルワールドのような新しい世界を作り上げているのだろう。


ストーリーはざっくりと言うと、
魔力に身も心も取り憑かれた者たちが
愛を取り戻していくといったもの。

主人公は二人
魔女に90歳のお婆さんの姿にされたソフィーという少女と
自らの命を差し出すことを引き換えに
強力な魔力を手に入れた
臆病だが、優しい青年ハウル。

まずソフィーの愛がすごい。
ハウルの美しい美貌を手に入れるために命を狙い
ソフィーを90歳のお婆さんにした元凶の荒地の魔女がいるのだが、
彼女はあっけなく国の王により全ての魔力を失わされただお婆さんになってしまう。
そんな荒地の魔女をソフィーは優しく接するどころか一緒に暮らすのである。

“憎しみよりも愛”
これができる人がどれだけ美しく強いのか
ソフィーを通して感じることができる。
そして、彼女を支える癖キャラたちの活躍も必見だった。

だんだんハウルに惹かれるソフィーその逆も然り。
彼らの命をかけてお互いを守り合うその姿は
愛そのものであった。

“愛”というものがどれだけ尊いものなのか
強力なものなのか、、
それの対局とは“戦争”なのだろう。
宮崎駿が創り出す唯一無二の世界観が
私たちに問いかけてくる。

印象的だったのは
ハウルの動く城にある、ハウルの部屋が美しすぎる!
彼曰く、荒地の魔女から身を隠すために
お守りを敷き詰めて置いているらしい
その置き物というのがクラシカルなヨーロッパの雑貨という感じで、作品の彩りを爆上げ
その時点で好きってなる。
もはやこういう家に住みたいっていう一つの夢ができたくらいだ。

視覚的に、ストーリー的にも美しい映画だった。
A8

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