いい人しか出てこない映画。
それぞれの人情味は味わい深く温かい。高倉健の存在に至っては立ち居振る舞いだけで、人間の深みを表現しており、感服した。だが、今の時代を見渡したときにこのいい人しか出てこない映画というものは説得力を持つだろうか。
ただ、これから令和そのまた次の時代でこの映画を見たときに伝えるものの温かさは通用するだろうか。また、男性感というものを日々変化しており、穿った見方をすればステレオタイプになりかえないような表現がただ多い。純粋に楽しんでみることができる時代が終わりかけているのではないだろうか。