【恋愛映画のススメ】
恋愛小説家 (1997)
◆映画のジャンル:
ロマンティック・コメディ
◆ロケーション:
マンハッタン / ニューヨーク州
◆パートナー(カッコ内は公開時年齢)
♀️: ヘレン・ハント (34)
♂️: ジャック・ニコルソン (60)
〈見処〉
①熟年小説家、ウェイトレスに恋する。
アカデミーW主演賞に輝く傑作コメディ
・『恋愛小説家』(原題: 「As Good as It Gets」=「これ以上はない最善」)は1997年に製作されたロマンティック・コメディ。監督は、『愛と追憶の日々』(1993)にて、アカデミー作品/監督/脚色賞に輝くジェームズ・L・ブルックス。
・本作の舞台は、ニューヨーク。マンハッタンのアパートに住む人気恋愛小説家、メルヴィン・ユドール(ジャック・ニコルソン)は、毒舌家の中年独身男性。
・そんな彼が、ある日隣人でゲイの画家サイモンの飼っている犬を押し付けられ、潔癖症ながら、犬に心の安らぎを見いだし、毎日ランチに通うカフェのウェイトレス、キャロル(ヘレン・ハント)と話を交わすうちに、シングルマザーの彼女に好意を持つようになるが、彼女の境遇を知り、相変わらず毒舌で応えてしまう…。
・本作は、潔癖家で毒舌の変人小説家が、なじみのウェイトレスや隣人との交流を通して人並みの愛を知るラヴ・ロマンス。
・主演のジャック・ニコルソンとヘレン・ハントは、それぞれ第70回アカデミー賞にて、『羊たちの沈黙』(1991)以来となる最優秀主演男優賞・同女優賞のダブル受賞を果たしたことで話題になった。
②結び…本作の見処は？
◎: 本作でヘレン・ハントが演じる野暮で純粋なキャロル。彼女の佇まいや表情は、大変愛おしく、アカデミー主演女優賞を獲得して圧巻の演技力が堪能出来る。
○: ２人で早朝のベーカリーで迎えるラストシーンは、素朴ながら確かな余韻を残す名場面。
▲: ジャック・ニコルソン扮するメルヴィンのシニカルな発言と自信無さげの行動は、鑑賞者のストレスをかける。
▲: 邦題『恋愛小説家』は、センスの良いネーミングだと思うが、邦題を想起するシーンが少ないのは残念。ちょっと名前負けの感あり。
