タクマ

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)2/Air/まごころを、君にのタクマのレビュー・感想・評価

4.5
見たで。
こりゃ噂以上に凄まじ過ぎた。ネルフが敵の手で簡単に陥落する序盤から衝撃的だがそれ以上の鬱展開が待つ中盤で虚無の極みになる。心に傷を背負った少年がラストの一言で突き放される答えと情景はまさに神話であるダークSFの激作。
「シン・エヴァンゲリオン」がエヴァを愛したファン達とエヴァと言う作品を作る人達に向けた総決算と卒業の様な作品ならこっちは現実世界の中で生きている限り永遠に続く人と人との対話と解放に極限まで迫った様な物語で観客を一方的に突き放す様なラストは残酷ながらも1つのアンサーとして一番リアルに近いのかもと思った。解釈次第で希望にも絶望にもなる映画やけど自分は希望になった派の人間で痛みを伴ってもそれを肯定して生きていくのはみんな同じなんだと言われたようで解放感すら感じる。自分自身が持ってる気持ち悪さも弱さも自分でちゃんと受け止めて前を向いて行けたらそれはそれでハッピーエンドだと自分は思いたいですね。これがテレビシリーズの総集編なんかあ。それが一番すごすぎやろ「笑」
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