Newman

アラバマ物語のNewmanのレビュー・感想・評価

アラバマ物語(1962年製作の映画)
3.7
とうとう有名なアラバマ物語を観た。皆さんの評価の高さに、「えっ」と思った箇所を見直しました。本と違って映画では表現できなかったのかもと思い、それでも映像だから観ただけで分かるというのもあるけどなどと思いつつ。
①なぜ、黒人によるレイプ事件の裁判が行われているのを傍聴していた弁護士アティカス(グレゴリー・ペック)の息子ジェムが、黒人が有罪なのか無罪なのか分からない状態と思われるのに陪審の結果を聞いてあれほど悲しんだのか。
②その事件の裁判のあと、世間が落ち着いたころになって黒人に娘をレイプされたと訴えたユーエルは、弁護士アティカスの息子10歳のジェムと6歳の娘スカウトに夜の暗い道で危害を加えたのか。裁判は終わり、黒人には有罪の評決が下っていたとかあった後なのに。
③ユーエルから救ってくれたブーという名の青年が、大けがをさせられたジェムがベッドで寝ている部屋のドアーの裏側に立っているのを見てゾッとしてしまった。あんな青年を見て6歳の女の子がたとえ兄と自分を助けてくれた人であってもすぐに手を握ったりするものだろうか。
などと書き出してみたら私にはどうもスッキリしない作品だし良さが分からなかった。いずれにしてもある程度事実に基づいた話のようだから、そういう事実はあったのだろうが。
何か気に入らぬと銃を持って人が集まってくる国の怖さを感じた。銃にはライフル、ライフルには機関銃、機関銃には重機関銃なんてことになって身を守るよりは心神喪失した人間、薬物にやられた人間、マフィアが武器を持つことの方がよほど恐ろしいことと思う。
本のアラバマ物語がピューリッアー賞を取っているということなので本を読んでからもう一度観てみよう。
Newman

Newman