ミミック

キートンの船出/漂流のミミックのレビュー・感想・評価

キートンの船出/漂流(1921年製作の映画)
3.5
キートン家族が自前の船で海洋旅行に出掛けるが嵐に巻き込まれる。
ネクタイ、ベスト、カンカン帽とキートンらしいアイテムが揃いつつある。
船に引っ張られて家が倒壊する大迫力。
奥さんにはいつもデレデレなのに息子にはぞんざいな扱い。
水落芸が見所、船が入水してそのまま沈んでいくギャグなんてベタなのに笑っちゃう。直前にちらりと悲しげな顔をこちらに向けるのがたまんない。
回転する部屋の映像トリックの元祖はこれかな。
船内が水漏れして塞いだら別から噴き出すのはバカ殿っぽい。
キートンが独りであたふたするいつもとは違い家族を巻き込んでるので、難波するシーンは緊張感があって妙な恐怖があった。
「知るもんか」でオチはしたけど、スッキリしない後味が残る作品は珍しい。
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