このレビューはネタバレを含みます
BS松竹東急『よる8銀座シネマ』(「日本の名優シリーズ 没後10年 高倉健特集」 )で鑑賞。
昭和天皇崩御から端を発する、特攻隊に関わった人々の物語。戦中戦後における特攻隊員の特攻隊員には中国や朝鮮半島出身者もいて、彼らの遺骨遺品の受け取りを拒否する遺族が少なからずいる事実を初めて知った。亡くなった者、生き残った者、いなかったとされかかっている者……特攻隊及び戦争が遺した傷は深く、容易に癒せない。
“金山”ことキム・ソンジェの配役は小澤征悦の他にも相応しい俳優がいたのではと思ってしまう。山岡(高倉健)が山崎(石橋蓮司)と密航者たちを発見する場面は要らなかった。