るい

座頭市鉄火旅のるいのレビュー・感想・評価

座頭市鉄火旅(1967年製作の映画)
3.8

仕込みの寿命はあと一太刀…15/26


「足利のしょうたろう…」
切られた男に出会ったが、彼はすぐに事切れてしまった。

このパターンさ2作品前の「座頭市の歌が聞こえる」と似てるよね。冒頭人切られてヒント少ないけどばったり巡り合うやつ笑

殺された庄太郎は足利の親分だった。今や岩五郎が幅を利かせており町民たちは苦渋している。市が岩五郎の賭博で一儲けした事から目をつけられる。たまたま一緒に飲んでたおやっさんが鍛冶屋の仙造で市の仕込みは自分の師匠の業物だとわかる。しかしその仕込み杖も寿命が近づいていた…

安田公義監督のこの座頭市なかなか渋めで良かったんじゃないですか!?

岩五郎んとこの博打で儲けた後、うどん屋でおっちゃんと一杯。座頭市はこのご飯シーンがなかなか良いんよねー、市のちょっとお行儀悪い食べ方もなんか好き。

そしてこの後の岩五郎んとこの一味が襲ってくる瞬間の殺陣よ、切ったあとに口から出てるうどんすするのせこい。

「この刀には寿命がきてる。もう一人くらいは切れるだろう。だかな、最後の一人を切った途端に折れる。」

ほんとこの流れ今までの作品にはなかった気がしてなかなかよかったし、最後仙造さんの粋な計らいもグッときた。

男は度胸 女は愛嬌 坊主はお経の兄ちゃん面白かったね🤭2回目の鶯がおきょきょがっての何言ってんのかわからんかったけど。
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