刹那的な孤独と、そこでの縁は持ち帰ったり引きずるものじゃない。
この作品のいいところはそこにあると思う。
退屈や孤独な“時間の過ごし方”として誰かと一緒にいるのはありだけど、
“向き合う”にはひとりでいるしかないのだとわかる。
誰かといる前提の軸はとても弱くて、むしろ軸なんてものはないのだと提示していると思った、
スカーレット・ヨハンソン演じるシャーロットの去り際は映画的なロマンチックを忘れず、それでいて見事だった。
ビル・マーレイ演じるボブの残された男の茫然とした感じや、持て余した感じも素晴らしかった。
この映画でわかることはもうひとつ。
ロマンスは地元でやるもんじゃないし、同年代だと良い感じに浸れない。