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アニーよ銃をとれのkamekichi313のレビュー・感想・評価

アニーよ銃をとれ(1950年製作の映画)
4.0
ミュージカルとしては知名度は高くないが、黄金時代のアメリカンミュージカル映画、どの要素もレベルが高くて見所がいっぱいで素晴らしい。まずハワード・キールの3拍子揃った女優としての才能に驚く。はにかんだ真っ赤な笑顔のキュートさ、声の強さ、個性ある動きやリズム感、唯一無二でアニーの民族的な個性にぴったり合っていた。ルイス・カルハーンは美声に尽きる。バリトンボイスが思いっきり遊んだ歌を歌うと、とことんロマンチック。そして中盤の先住民族たちのシーンは物語のスパイスになって、良かった。生け贄にされるんじゃないかと思うくらいの、雑さとシュールさがあったが、ダンスシーンは魂こもっていた。ファッションもカラフルで華やかなキュートさと上品さがあり、今見ても新鮮。そして楽曲も華々しいハーモニーと壮大さだったが、特に「ショウほどすてきな商売はない」のナンバーは突出していた。
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