ミーミミ

キッドのミーミミのレビュー・感想・評価

キッド(1921年製作の映画)
4.5
晩年ハリウッドから「〝チャップリン〟は映画用語のひとつである」と言わしめた喜劇王チャールズ・チャップリン

チャップリン32歳のころに発表された今作『THE KID』は
脚本、監督、音楽まですべてを自身で手掛けた初の長編映画。


もぅ99年前の作品なんて信じられない位に
いえ、99年前が羨ましくなるほどに
豊潤な精神世界が広がっています

当時の劇場に潜入して
椅子から転がり落ちるくらいの笑いの渦と
シーンと静まりかえった感動の空気を感じたい欲求が頭をもたげます

そして
そのメッセージは
全世界に通じる普遍的なもの…


血は繋がっていなくとも

愛を伝えること

笑い合うこと

触れあうこと

一緒に食べること

となりで眠ること

愛は養うものだと教えてくれているようで…



あと
ラスト近くの夢のシーンは、性善説を訴えているのだと勝手に理解しました。


それはチャップリンの
人を捉える「優しい目」を表しているかのよう

だからいつの時代も愛されて…

国を超えて世界中から支持される所以なのかな
と感じました


完璧主義だったというチャップリン

今作も
綿密に編みあげられた魔法をみているようで
ずーと観続けたい作品となりました


p.s. マイケルとのコラボ動画が素敵です↓

https://youtu.be/3olmh-aC5Ho
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