S

ギャング・オブ・ニューヨークのSのレビュー・感想・評価

3.0
製作陣の力の入れ方の意図を感じるような19世紀のNYの1本


「構想30年、製作費120億円を投じて
 19世紀のNYを忠実に再現した野心作」
言うだけあって
冒頭見ただけで密度の濃い作品だとわかる

悪役に惹かれる
とんでもない悪党だけれど
彼の考えていることは作品を通して、
ラストシーンに向かうにつれて
現れ始める…

この作品は1864年からNYにおける
移民人とネイティブのアメリカンの抗争を
描いた作品なのだが
ハッキリ言って彼らもネイティブではない
真のネイティブはインディアンなのだから

悪役であるビルはそんなところもわかっていたのだろうか…
それを感じていたのか…
そして、次の世代に繋いでいくのだろう…
おそらく、製作陣は彼を描くことで
主人公を引き立てていたのだろうな…
なんて、いろいろ考えてしまいます

ラストシーン、
Brooklyn側の彼らの墓の前で
成長するNYの摩天楼を映すシーンは良かった
これがNYの歴史だ。と語っている気がする

さすがの製作費用、製作陣の迫力を感じる1本
S

S