YAZ

双頭の鷲のYAZのレビュー・感想・評価

双頭の鷲(1947年製作の映画)
3.7
ジャン・コクトーの観る

某ヨーロッパ王国
婚礼当日に王である夫暗殺され
10年間喪に服す様に黒いベールで
顔覆っている女王。
命日の夜の二人だけの食事会に王
と瓜二つのテロリストが現れるが

女王とテロリストが恋に落ちるという
話ですがエドウィジュ・ヒエールの
その時代から抜け出して来た様な立ち
振る舞いが素晴らしい
ジャン・マレーは半ズボンで登場です
が亡き王の服に身を包んだ時は人が
変った様になるのはさすがであります

二人の時間のテンションの高さは魅せら
れますが反女王派の動き等々の二人の
時間でない所はかなりアバウト。
そこはあまり気にせずが正しいのかも

この間観た「悪魔が夜来る」で永遠の愛
は死と等しいみたいなこと言ってました
けどこれもそんな感じかもしれない

喪服を脱ぐ女王と半ズボンに戻るマレー。
女王は夫を亡くした女性ではなくマレー
も王の疑似的な生まれ変わりではない男
として永遠を手に入れたという事?
コクトー先生の恋愛観難解であります

二人を眺めるだけで良しとするべきか。
タイトルは欧州の歴史に疎いので深く
踏み込めないのでスルーです
YAZ

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