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男はソレを我慢できないのnobiiitaのレビュー・感想・評価

男はソレを我慢できない(2006年製作の映画)
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記録。

むかーしに書いていた文章を引っぱりだして読んでみたら、懐かしくて泣きそうになった。というかこれ映画のレビューじゃなくて映画関連イベントに関する文章だけど、このままだと記憶からも消失していまいそうなので記録のためにここに書いちゃう! Filmarksさんごめんなさい!今度ちゃんと映画レビュー追記しますので!

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(2006.7.6)
竹中直人が「なんじゃぁこりゃぁ」「優作!」と何度も叫びながら、松田優作の『ヨコハマ・ホンキー・トンク・ブルース』を歌っていた。
たぶん、周りに人がいなかったら、わたしは本気で号泣していただろう。
一生懸命こらえてこらえて、それでも涙がドバドバ出てくるのだ。


映画『男はソレを我慢できない』公開記念ライブ@SHIBUYA-AX。
あんなに興奮したのは久しぶりだ。
鳥肌立ちっぱなしだった。
友人と一緒で本当に良かった。
もしも一人で行っていたら、駅までの道のりを、一人でにやけて一人で泣いて一人で歌って「スゴイスゴイ」と呟きながら歩く、とても危ない女になるところだった。

今月29日公開の下北沢を舞台にした映画『男はソレを我慢できない』に出演するアーティストが、主演のDJタイガーこと竹中直人を中心に、これでもかといわんばかりに豪華勢揃いした、テポドン2がなんぼのもんじゃ、一夜限りのライブショー。


中村達也の超絶ドラムソロにはじまり、
小池栄子の美しさに改めて驚嘆し、
ワタナベイビーと小宮山雄飛が、本当にホフ・ディランを歌っていて、
チャーリーボブ彦(竹中直人)&ジャッキー・テル彦(高橋幸宏)が生コントできっちり楽しませてくれて、
清水ミチコのモノマネが圧巻で、
野宮真貴はピチカートファイブの『Sweet Soul Revue』を歌っちゃうし、
安斎肇は今日も遅刻したらしいし、
竹中直人が、追悼するかのように「優作っ」と叫びながら『ヨコハマ・ホンキー・トンク・ブルース』を、「佐藤伸治っ」と叫びながらFISHMANSの『いかれたBaby』を切なく歌い上げ、大好きな『さよならCOLOR』で、とどめをさす。
そして最後は、スチャダラパー登場で、早速アニをつかまえ「獅童くん」と呼び続ける竹中直人(確かにアニは中村獅童に似ている!)、そのたびに「中村屋っ」と歌舞伎風の合いの手を入れ続けるボーズ。初生スチャダラパー&竹中直人&ワタナベイビーの『今夜はブギーバック』でライブは幕を閉じた。

なんじゃぁこりゃあ。
これでいいのか、3,800円。


昔を懐かしむことと、昔に固執することとの違いがわからなくて、あえて昔のことはすべて切り捨てようと思っていた時期もあったけれど、不意に内に激しく沸き起こったあの興奮と感動と懐かしさと涙は、やっぱり切り捨てる必要なんて全く無い、どれもこれも今もこれからも大切に持っていって良いものなんだと、そんなことを改めて感じた貴重な夜だった。
今度実家に帰ったら、埃だらけの机の中からあの頃の懐かしいものや音を救い出してやるのだ。
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