サウスカロライナで護送車の事故から白人ジャクソン(トニー・カーティス)と黒人カレン(シドニー・ポワチエ)が手錠で繋がったまま逃走する。人種の違いから壁を作り嫌い合う2人だったが、保安官たちに追われる道中、その関係が変化していく。
スタンリー・クレイマー監督による社会性の強いバディムービー。
黒人差別が警察にも村人にも2人の間にも、常に当たり前にあって、まるで自然の上下関係のように見える。
逃亡劇としては少し物足りないけど、その2人の会話と変化が見どころだ。
家族の話や犯罪の話をする中で、自分にないもの、自分と同じものが見えてくる。
持っている夢、背負っているコンプレックスをぶつけ合うんだけど、すべて答えは出さずに逃亡劇へと戻っていくので、こちらとしては彼らの心のうちが気になってしかたない。
そして、変化を重ねて最後には2人は見えない鎖で繋がることになる。
途中で登場するカーラ・ウィリアムズが子供を捨ててカーティスと逃げようとするからびっくりしてたら、とんでもない悪女だった!
あと、犬と飼い主が全然役に立ってなかった。笑