アノ

生さぬ仲のアノのレビュー・感想・評価

生さぬ仲(1932年製作の映画)
3.6
多用されるズーミングが今見ると古臭いなあ、と思っていたのだが、筑波雪子が娘を取り返すために岡田嘉子の邸に乗り込んだときの、ズーミングからサッと避けて画面外へ消えるシーンが恐ろしくカッコよかった。

時折入る母子三人だけの空間(他の人物は画面内にいても演出の対象にない)の密度が見事。
特に娘を筑波雪子から引き離そうとしているときの岡田嘉子の葛藤のモンタージュ、あれは泣く。
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