ゴン吉

カーズのゴン吉のレビュー・感想・評価

カーズ(2006年製作の映画)
4.1
クルマの世界を擬人化して友情を描いたピクサーのアニメ作品。   

]赤の新人レースカーのライトニング・マックイーンは絶大な人気を誇る天才レーサーではあるが、傲慢で身勝手な性格でピットクルーとも喧嘩し、彼の理解者はトレーラーのマックのみで他に友人もいない。
カーレース「ピストン・カップ」のシーズン最終レース「ダイナコ400」で、ライバルの2車と同着の1位となる。最終優勝車を決めるために1週間後にカリフォルニアで優勝決定戦が行われることとなる。マックイーンはトレーラーのマックに積まれてカリフォルニアに向けて出発するが、道中でトレーラーのコンテナから落ちて迷子になってしまう。
マックイーンはルート66沿いの地図からも消えた寂れた田舎町ラジエーター・スプリングスに辿り着くが、町の道路を壊してしまい、パトカーに逮捕されてしまう。
レース開催日が迫る中、裁判で道路の修理を課せられてしまう.....   

自分本位のマックイーンの成長を描いた佳作で、予想以上に楽しめた。
田舎町での素朴で実直な車たちと接するうちに、仲間や友達の大切さを学んでいく。
一方で高速道路ができて、かつては栄えていた旧道沿いの町の衰退も描かれており、興味深い。
また車本来のドライブの楽しみにも触れており、車好きにはたまらない内容です。
「車は楽しみに行くために走ってたんじゃなくて 楽しみながら走ってたの」 
そしてカリフォルニアの優勝決定戦では、マックイーンは田舎町で学んだバック走行やカウンターステアによるドリフト走行でアクシデントを切り抜けトップに立つが、ゴールを目の前にして意外な行動をとる。
マックイーンが町で行ったのは「道を直しただけだ」ったが、そこで多くのことを学んでおり、彼の成長に拍手です! 

2023.7 フジテレで鑑賞(土曜プレミアム・ノ―カット・吹替:佐藤恵子 訳)  
第64回 ゴールデングローブ賞で最優秀長編アニメーション映画賞を受賞(2007年)
ゴン吉

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