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サブウェイ123 激突のYYamadaのレビュー・感想・評価

サブウェイ123 激突(2009年製作の映画)
3.1
オリジナルを凌駕する作品は!?
【リメイク映画のススメ】

◆本作 (リメイク作品1️⃣)
サブウェイ123 激突 (2009)
・製作国: 🇺🇸アメリカ
・主演: ジョン・トラボルタ
    デンゼル・ワシントン
・監督: トニー・スコット
・製作費: $100,000,000
・興行収入: $150,166,126

◆オリジナル作品 (リメイク元)
サブウェイ・パニック (1974)
・製作国: 🇺🇸アメリカ
・主演: ウォルター・マッソー
ロバート・ショウ
・監督: ジョセフ・サージェント

◆参考 (リメイク作品2️⃣)
サブウェイ・パニック 1:23PM (1998)
・製作国: 🇺🇸アメリカ
・主演: エドワード・オルモス
ヴィンセント・ドノフリオ
・監督: ヴィンセント・ドノフリオ

〈リメイク作品のポイント〉
・「スターシステム」の採用により、
 集客力を拡大
・スタイリッシュな演出により、
 現代風にアレンジ

〈見処〉
①T.スコット×D.ワシントン
4度目の共作は、往年作のリメイク!
『サブウェイ123 激突』(原題: The Taking of Pelham 123)は、2009年製作のクライムサスペンス。
・本作の舞台はニューヨーク。市内を運行する地下鉄「ペラム123号」が緊急停止し、先頭車両だけが切り離された。運行司令室で働くガーバー(デンゼル・ワシントン)が列車に無線連絡すると、応答したライダー(ジョン・トラボルタ)が地下鉄ジャックを宣言した。車両の乗客19人を人質に、1時間で1,000万ドルを用意するよう要求するライダーの一味。ガーバーは、犯人からの無線を受けたことから、そのまま交渉役を務めることになる…(Wikipediaより抜粋)。
・本作は、ジョン・ゴーディの小説『サブウェイ・パニック』を原作とした、1974年版、1998年版に続く3回目の映画化作品。主演にデンゼル・ワシントン、ジョン・トラボルタを配し、過去2作よりも大きく作品規模を高めている。
・また、監督のトニー・スコットと主演のデンゼル・ワシントンは『クリムゾン・タイド』 (1995)『マイ・ボディガード 』 (2004)『デジャヴ 』(2006)に続き、本作が4度目のコンビで再映画化。スコット監督によるスタイリッシュな作風は本作でも健在である。

②結び…本作の見処は?
これだけのメンバーを揃えながら、平凡な作品と評価せざるを得ないのは残念。

○: オリジナル作品よりも、スタイリッシュにバイオレンスを高めたトニー・スコットの演出によって、アクション・サスペンス作品の密度が高い作品。
○: 名優デンゼル・ワシントンが演じる一般市民がヒーローになる人物描写はオリジナルに勝る。
×: 捻りがありそうで、終盤まで作品が進む「どんでん返さない系」作品。オリジナルと同じままのストーリーでも良かったのでは?トニー・スコット作品では、平均以下の出来映え。
×: ジョン・トラボルタ演じる地下鉄ジャック犯の犯罪動機や人物描写が雑すぎて、結末には余韻の欠片もない。
×: 善人か悪人か解らないニューヨーク市長の微妙キャラクターはいる?

〈リメイク作品の判定〉オリジナル○
演出・配役・特殊効果はリメイクが優れながら、密室劇としての駆け引きや、ラストシーンの意外な結末を含めた総合評価は、オリジナル作品の圧勝。

演出    : リメイク ○
配役    : リメイク ○
特殊効果  : リメイク ○
ストーリー : オリジナル ○
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