Jeffrey

学生たちの道のJeffreyのレビュー・感想・評価

学生たちの道(1959年製作の映画)
3.0
「学生たちの道」

冒頭、1943年4月、ドイツ占領下のパリ。2人の青年はともに17歳の学生。闇取引、情婦、一人前の大人、感受性、性質、2人の性格は対照的。善良で真面目な小市民、闇ブローカーの総元締め、事なかれ主義、一攫千金、シャンパン。今、2人の青年と父親、情婦の娘との関係が映し出される…本作はミシェル・ボワロン監督が24歳のアラン・ドロンとフランソワーズ・アルヌールを共演させ、1959年にフランスで制作したドラマで、この度BD化され再鑑賞したが画質も綺麗でストーリーも面白い。アラン・ドロンが超絶イケメンでやばい。


本作は冒頭から静止画が映り、そこにサイレンが鳴り響く。そしてキャスト、スタッフの名前が写し出され、穏やかな音楽へと変わり、パリの風景(エッフェル塔など)が描写されてゆく。

そして画面が動き出し、男女が自転車に乗って愛し合っている場面に変わる。そして占領下のパリの街を捉える。そしてアントワーヌ(先程の青年)の家の生活が映る。そこには妹と母と父親がいる。家族で朝食をとった後に、アントワーヌは学校へ向かう。続いてのカットで彼の授業風景が写し出される。

そこにポールと言う友達17歳と席が隣同士で、シャンパンを闇取引するような内容を話している。そしてアントワーヌが彼女の悪知恵で宿題を元教師の男性に賄賂渡してやってもらうことに成功する。そしていざアントワーヌがブルゴーニュ(田舎)に出発するときに、両親が彼にお金を渡す…

さて、物語は戦時中のパリの若い学生たちの生態と、父子の愛情を描いたドラマで、マルセル・エーメの原作を映画化したものになる。戦時下の中、青春を謳歌する学生を演じてきたアラン・ドロンの中でもめちゃくちゃイケメンに写ってる1本。
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