まこ

リビング・イン・オブリビオン/悪夢の撮影日誌のまこのレビュー・感想・評価

4.0
監督のブラピへの悪意が強烈でめちゃくちゃ笑えるし、よほど反りが合わなかったのが伝わる。この役を、企画当初本人に演じさせようとしていたということは、仲が悪くなったわけではないのか。
ブラピが出てるとたまにこれが過ぎってしまうけど、彼も一応いいものを作ろうと提案してたんだろうし、印象が悪くなることは全くなかった。この作品のあとにジョニースエードのブラピを見ると、納得はするかも。ディチロ監督も、ジャームッシュの下で腕を磨いたあとの初監督って、ただでさえ相当なプレッシャーだよね。。

パッケージに記載されている裏話のひとつだけど、役者として初めてのキスシーンに大感激したらしいブシェミ、ほんとおもしろかわいい。優しさがそのまま演技に出ていて、若い頃のマザコン役は全部ハマってる。自身の監督作品のときもやっぱり苦労したのかな。てやんでい!とか、今の時代にはなかなか見られない、突然の江戸訛りにも吹き出す。

こういう裏側を描いた作品を観ると、低予算で小規模でも、映画制作、というか物を生み出すことって、途方もないなと思う。B級C級と呼ばれる作品の制作者さんにも、改めて尊敬と感謝の気持ち。。
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