洋画好きのえび

バットマン リターンズの洋画好きのえびのレビュー・感想・評価

バットマン リターンズ(1992年製作の映画)
3.4
『バットマンリターンズ』のタイトル通り、マイケル・キートン版バットマンの続編ではありますが、本作の見所はバットマンの活躍ではありません。
本作はミシェル・ファイファーのキャットウーマンを堪能するための映画です。ミシェル・ファイファーのキャットウーマン、マジで最高です。

過去にキャットウーマンを演じた俳優は、ミシェル・ファイファー、ハル・ベリー、アン・ハサウェイの3人が居ますが、私が一番好きなのはミシェル・ファイファーのキャットウーマンです。狂気と、悲壮感と、退廃的な美しさが同居した絶妙なバランス。これ以上ないというくらい好きなビジュアルなんですよね。やや低めでたまにハスキーになる声もたまらないです。キャットウーマンのコスチュームの時も美しいのですが、セリーナ・カイルとして生活している時のスーツ姿やドレス姿も美しいです。
そう言えば、ミシェル・ファイファーは2018年の『アントマン&ワスプ』で初代ワスプも演じていますが、このキャットウーマンを演じている時と全く体型が変わっていない…ハリウッド女優って凄いですね…ご飯ちゃんと食べてるんだろうか。ささみとブロッコリーしか食べてないのかな。

また、もう一人の悪役であるダニー・デヴィートが演じるペンギンも良いキャラです。悪役ではあるものの、彼の性格がねじ曲がってしまったのは、人間離れした容姿を両親が嫌って捨てたためでもあり、単純なヴィランではなく、ティム・バートンがずっと作品で描き続けている社会のアウトサイダーやマイノリティでもあるのです。このようなペンギンの描き方はとてもティム・バートンらしいなぁと思います。

ストーリーはそこまで複雑でもなく、バットマンが活躍するシーンも前作より圧倒的に少ないですが、キャットウーマンとペンギンのキャラクター造形が見事なので、この2つのキャラクターを気に入った方にはたまらない作品になると思います。