ポレポレ

八日目の蝉のポレポレのレビュー・感想・評価

八日目の蝉(2011年製作の映画)
3.0
NHK BSの『プレミアムシネマ』で鑑賞。

物語内の現代パートにて恵理菜(井上真央)と希和子(永作博美)が全く接触しない展開が、恵理菜の事件からの時間的・物理的な断絶を巧く表していると思う。希和子の所業は犯罪ではあるが、無事に逃げおおせてくれと願うほど彼女の母としての日々は本物に見えた。
本妻の立場と妊娠の事実を以て希和子を侮辱した恵津子(森口瑤子)には、完全には恵理菜の母になれないというある種の“罰”を受けている。だが、希和子と不倫したうえに妊娠・堕胎させた丈博(田中哲司)には事件後なんら“罰”を受けている様子が無い点がかなり不平等で不条理に感じた。
安藤千草(小池栄子)の「男性が怖く、男性経験が無い」という設定が唐突なものに映った。
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