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私たちの生涯最高の瞬間のTAMUのレビュー・感想・評価

私たちの生涯最高の瞬間(2007年製作の映画)
3.5
韓国女子ハンドボール代表チームの実話に沿ったドラマ。2004アテネ五輪の試合展開を再現してみせる一方で、監督や選手の名前を変えて、アテネに至る過程を自在に脚色してしまう大胆さに眼を見張る。

韓国でもマイナースポーツであるハンドボール。調べたところによると、当時の韓国代表選手は拘束8ヶ月、日当2万ウォン(現レートで2,000円程度)の少なさで、希望者が少なかったとのこと。

そのような背景もあり、実業団チームをクビになったOB選手(無職)に監督が声を掛けるということが本当にあったんだそうな。

なので、本作でも軸をなすのは、お金の工面の話と、監督が選手を”アジュンマ(おばさん)”と呼び、呼ばれた選手側が、おばさんだって負けないわよ!と迎え撃つひと時代前のスポ根。

残念なのは、気合いと根性重視のアジュンマチームに対して戦略型を持ち込む監督(感じ悪い人と言えばオム・テウン)が、何だかんだで打ち解けてしまい、結局、気合いと根性だけでメダルが取れたように見えてしまったところかw

ところで、驚くべきはラストのデンマークとの決勝戦。奮闘する韓国チームはさておき、デンマークチームの動きが良い。
それもそのはずデンマークチームはオリンピック選手を擁するプロチームが参加しており、例えばキーパーの選手はオリンピック代表なのだそう。

そうして見ると、アテネ決勝の再現を本人が演じているというイーストウッドばりの手法に胸熱w

ついでに、無駄にハ・ジョンウが登場して胸熱w
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